スタッフ

キャスト

ガンバ / 梶裕貴

1985年9月3日生まれ。「進撃の巨人」(エレン・イェーガー役)、「ワールドトリガー」(三雲修役)、「七つの大罪」(メリオダス役)、『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』(フユニャン役)など。第7回、第8回声優アワード主演男優賞を受賞。

コメント

多くの人に愛されている歴史ある作品という事で、主人公・ガンバ役として出演が決まった時は、喜びと驚きで胸が一杯でした。本作は、個性的で生き生きとしたキャラクターたちが織りなす笑あり涙ありの冒険活劇です。僕が演じさせていただいたガンバは、ひたすら真っ直ぐで正義感の強い青年。時々、その強い気持ちが表に出過ぎて空回りしながらも、その度に仲間たちに支えられながら前へ進んでいきます。彼が真ん中にいるだけで皆が安心する、勇気をもらえる、そんなキャラクターです。この作品同様、僕も頼りになる大先輩の皆様に支えて頂きながら、最後までいい緊張感、いい雰囲気の中でアフレコする事ができました。ガンバは人一倍…いや、ネズミ一倍(笑)叫んだり動き回ったりするキャラクターだったので、終わる頃には僕自身ヘトヘトになるくらいエネルギーを爆発させて、全身全霊でお芝居させて頂きました。その魂が、観客の皆様に届くことを祈っております。ぜひ劇場でご覧下さい。よろしくお願い致します。


潮路 / 神田沙也加

1986年10月1日生まれ。「レ・ミゼラブル」他、数多くのミュージカルに出演。透明感のある歌声と演技力に定評がある。国民的大ヒットを記録したディズニー映画『アナと雪の女王』日本語吹替版でアナ役を担当し、第9回声優アワード主演女優賞を受賞。

コメント

スクリーンから飛び出してくるような立体感のあるキャラクターを、声だけで表現していくのは非常に難しい事だと思いますが、今後も挑戦していきたいジャンルでもありましたので、オファーを頂けてとても嬉しかったです。そして、原作を読んで想像していた通りの潮路の姿になっていたのも嬉しく、役になりきって集中して演技が出来たと思います。見た目通りの可愛らしさもありますが、凄く芯が強く、母性豊かな心で皆のことを引っ張っていく女の子をうまく演じられればと思いました。今回、唄を歌う場面もあるのですが、島唄という、どこか懐かしいような温かみのある曲で、次第に大合唱になっていくので歌っていてとても気持ち良かったです。いかに純粋な心で真っ直ぐ歌えるかが重要で、私自身童心に返りありのまま素直に歌いました。その個性豊かなネズミたちが、スクリーンの中を縦横無尽に走り回り冒険する姿は、観る側も応援せずにはいられなくなってしまいます。幅広い世代の方に楽しんで頂けると思いますし、結末を知っている私も固唾をのんで見守ってしまう程、臨場感溢れる仕上がりになっています。そんな彼らの冒険を、是非是非劇場で見守ってあげて下さい。


ノロイ / 野村萬斎

1966年4月5日生まれ。国内外で多数の狂言・能公演に参加、普及に貢献する一方、現代劇や映画等にも出演。02年からは世田谷パブリックシアターの芸術監督を務める。芸術選奨文部科学大臣新人賞他受賞多数。アニメ作品のアテレコは宮崎駿監督「風立ちぬ」カプローニ役に続いて二作目である。

コメント

ノロイは非常に重要な役どころで、しかも悪役。昔から悪役をやってみたかったという事もあり、本当に楽しく演じさせて頂きました。ノロイは、怖さと魅惑的なところを兼ね備えた、カリスマ性のあるキャラクターで、最初に浮かんだイメージは、「ガッチャマン」と敵対するベルク・カッツェでした。ノロイの個性をうまく表現するために、ずっと気張っているだけでは怖くないので、少し女性的なふんわりした面を見せながら、突然スパッと切り込むような、振れ幅の大きさを表現したいと思っていました。最初は自分のキャラクターを出す事に専念していましたが、終わる頃にはすっかりノロイになってしまったと思います。大激闘した時には、リアクションなど、本当に格闘しているような感じで、全身を使ってアフレコさせて頂きました。アフレコって、大変だなと思いました(笑)。ネズミたちの友情、家族愛がもちろん基本にはありながら、皆で力を合わせて戦う、息もつかせぬ展開になっております。どんでん返しに、僕も完全に引き込まれて魅入ってしまいました。老若男女楽しめる映画になっており、私も子供達と一緒に観たいと思っています。是非ご家族で観て頂きたいと思います。


スタッフ

エグゼクティブ・プロデューサー  アヴィ・アラッド

1947年9月8日生まれ。アメリカ人プロデューサー、実業家。マーベル・エンタテインメントのCEOを務め、その映画、テレビ製作部門であるマーベル・スタジオを設立し、会長兼CEOを務めた。マーベルで最も知名度のあるコミックやキャラクターの映画化を推進し、数々の輝かしい成績をおさめている。プロデューサーとして手がけてきた作品には、『スパイダーマン』や『X-MEN』シリーズ、『アイアンマン』(08)、『インクレディブル・ハルク』(08)他、数多くのメガヒット作が挙げられる。また、アニメーションに関しても豊富な経験を持ち、高視聴率を獲得した「X-MEN」、「スパイダーマン」などのTVシリーズや、「アベンジャーズ」「アイアンマン」のオリジナルビデオも手掛けている。本作品では、編集および台詞の監修、音楽の監修とミキシングに携わっている。

■アヴィ・アラッド製作総指揮作品
「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ* 『X - MEN:ファイナル ディシジョン』(06)* 『アイアンマン』(08)*「スパイダーマン」シリーズ* 「ファンタスティック・フォー」シリーズ* 『ハルク』(03)*
■公開予定作品
『GHOST IN THE SHELL』(17 予定)
(ハリウッド版「攻殻機動隊」)
*印の作品は全てマーベル・エンタテインメントの作品です。

コメント

まずこの映画を観て、ガンバは、ヒーローではあるけれど、スーパー・ヒーローではないという事に強い魅力を感じました。 ネズミは、大きな物を恐れながら生きる動物だと思いますが、ガンバは全く違います。彼はとてつもない魂を持っていて、危険を顧みず誰かを助けるために行動し、信じられないほど自分自身や仲間を信頼する事で、皆ガンバについていきました。長い私の経験から見て、この物語はダイヤの原石のように更に輝く可能性を秘めていたので、製作参加を志願し編集にも参加させて頂きました。この映画はとても感情に訴える力があり、音楽にストーリーを語らせて、ちびネズミたちでは無く、雄大な戦士の姿を魅せたいと思いました。私がこの映画を好きになったように、誰もがちっぽけなヒーローに心を打たれ応援せずにはいられなくなると、確信しました。


音楽  ベンジャミン・ウォルフィッシュ

1979年8月7日生まれ。イギリス人の若手作曲家。24才の時に『ディア・ウェンディ』(05)で作曲家としてのキャリアをスタートする。2005年のワールド・サウンドトラック・アワードで有望な新人に贈られるDiscovery of the Year を受賞し、2013年には『2月の夏』で三度目のワールド・サウンドトラック・アワードにノミネート。さらに、2014年度のアカデミー作品賞・助演女優賞、脚色賞を受賞した『それでも夜は明ける』(13)の追加楽曲を作曲。ポール・ウォーカーの遺作となったサバイバルサスペンス映画『ハリケーンアワー』(13)の音楽も担当するなど、幅広い才能を発揮している。

■ベンジャミン・ウォルフィッシュが作曲に携わった作品
『Bitter Harvest』(原題) (15) 『Pressure』(原題)(15) 『それでも夜は明ける』(13) ※追加楽曲の作曲
『ハリケーンアワー』(13) 『2月の夏』(13) 『DATSUGOKU -脱獄-』(08)
※日本未公開作品は製作年度 写真クレジット
Photo: Shambhala

コメント

この物語が、いかに希望と友情を力強く描いているかに感銘を受け、そこに焦点を当て作曲したいと思いました。音楽の力を使って、ネズミたちをより堂々とした姿に描きたいと思いましたし、また、ガンバが仲間たちとの友情を通して強くなっていく姿に刺激を受けました。アヴィとも話し合いを重ね、多くのヒントをもらいました。何といっても歴史あるアヴィ・ロード・スタジオでフルオーケストラの収録をできた事が光栄でしたし、時に圧倒される程でした。そこで生まれた旋律は見事にストーリーの語り手の役を果たし、シーンに奥行きを創りだして色彩を加えてくれました。感情に訴えるサウンドトラックによって、観客自身がストーリーにより強く共感する―、それを可能にしたのは、今回のような素晴らしいミュージシャンたちのお蔭です。本当に、とても貴重な機会を与えてもらった事に感謝しています。


脚本  古沢良太

1973年8月6日生まれ。脚本家。2002年、「アシ!」で第2回テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞を受賞しデビュー。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』(05)で第29回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞、『探偵はBARにいる』(11)で第35回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。TVでは、「相棒 season5」(06/EX)で日本民間放送連名賞、「ゴンゾウ 伝説の刑事」(08/EX)で第27回向田邦子賞、「鈴木先生」(11/TX)でギャラクシー賞6月度月間賞と日本民間放送連盟賞テレビドラマ番組部門最優秀賞を受賞。さらに、「リーガル・ハイ」(12/CX)でギャラクシー賞6月度月間賞、ザテレビジョンドラマアカデミー賞脚本賞を受賞するなど、数々の受賞歴がある。近作には、映画『少年H』(13)、『寄生獣』『寄生獣 完結編』(14, 15)、『エイプリルフールズ』(15)、TV「デート ~恋とはどんなものかしら~」(15/CX)などがある。多くのヒット映画やTVドラマを手がける、今最も注目を浴びる脚本家のひとり。

コメント

「世界中の子供たちにガンバの物語を伝えたい」という総監督の言葉に共感し、脚本に参加させていただきました。かつてのテレビアニメ版『ガンバの冒険』は世紀の大傑作であり、僕も崇拝する作品です。であるがゆえに、極力意識せず、原作『冒険者たち』に専心して脚本にしたつもりです。「さあ、冒険に出よう!」そんなシンプルで夢にあふれた物語が最近は少ないように感じます。「大きな海が見たい」その一心でガンバは街を飛び出していきます。楽しいことばかりじゃない、苦しい思い、辛い別れもあるけれど、それも含めて冒険を楽しむのが人生、そんなメッセージにあふれているこの原作が僕は大好きです。脚本を書いてから随分月日が経ちました。スタッフの皆さんが長い年月をかけて作り上げ、ようやく完成した本作、感慨深いです。いよいよガンバたちが冒険の海へ旅立ちます。


コミュニケーション・ディレクター  森本千絵

1976年4月26日生まれ。株式会社goen°主宰。コミュニケーションディレクター・アートディレクター。武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科客員教授。
1999年武蔵野美術大学卒業後、博報堂入社。オンワード樫山、Canonなどの企業広告をはじめ、NHK連続テレビ小説「てっぱん」のオープンニングタイトルや、松任谷由実、Mr.Children、miwa、などのミュージシャンのアートワーク、是枝裕和監督「空気人形」「海街diary」など映画の宣伝や、本の装丁、動物園や保育園の空間ディレクションを手がけるなど活動は多岐に渡る。さらに、独自の色を重ね合わせたコラージュやドローイング等の技法を使い絵本や作品等まで創り出している。伊丹十三賞、日本建築学会賞、日経ウーマンオブザイヤー2012など多数受賞。著書に「アイデアが生まれる、一歩手前のだいじな話(サンマーク出版)」「うたう作品集(誠文堂新光社)」「おはなしの は(講談社)」他。

コメント

臆病な幼き頃、ガンバの冒険をみて、ガンバとその仲間に、勇気をもらってたことを思い出す。あれから何年経ったのだろうか。今の子どもたちにも、冒険してもらいたい。小さくたって、弱くたって問題ない。仲間がいれば誰だって前に進める。忘れかけていた、勇気と仲間のこと、それを今だから、伝えたい。残したい。そう思って、わたしもこの作品の仲間に入れてもらいました。エンディングの映像も担当させていただきます。見終わったあと、新しい現実の世界へ。誘う一歩手前の力になれたらと。白組の皆さんと丁寧に愛をもって制作させていただきます。その制作過程から、わたしも再び、冒険がはじまったのだと、わくわくしています。世界中の子どもたちと、元子どもたち、そして動物たちをも楽しんでくれるような、作品となりますように。

原作  斎藤 惇夫 「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」(岩波書店刊), 企画・総監督  小川 洋一, 監督  河村 友宏 小森 啓裕, 製作・アニメーション制作  白組, 配給  東映